キボタネは昨年8月、「戦争と女性の人権博物館」金学順公開証言30周年特別展をオンラインでご紹介するバーチャルツアーをおこないました。博物館への道順から始まり、特別展だけでなく常設展示もすべて見ていただいた上で質問にも丁寧に答えるツアーで、たいへん好評でした。
そこで!
まだまだ韓国に実際には行けない今、バーチャルツアー第2弾を企画しました。
今回訪ねるのは韓国ソウルに2018年に開館した「植民地歴史博物館」です。
日本の植民地支配の歴史と、当時の親日派がどのようなことをおこなったのか、そして人々がどのように闘ったのかを展示する韓国初の専門博物館は、日本の市民にとって避けては通れない、必ず一度は行きたい場所です。
今回は、この博物館を運営する「民族問題研究所」の日本人研究員である野木香里さんが館内を案内してくださいます。また、学生街に位置する同博物館への道のりを、キボタネの韓国人学生スタッフが直接歩いてご案内します。美味しいお店の紹介もありますので、実際に行けるときを思い描きながらご参加ください。
日時 2022年1月23日(日)15:00~17:00
参加費 1000円/ 学生無料
参加方法 ZOOMウェビナー
※後日配信もあります。期間は2週間となります。
■申し込みはコチラ↓
【一般】
【学生】
主催・問い合わせ先 一般社団法人 希望のたね基金(キボタネ)
Email Info@kibotane.org
TEL 080-3418-060
HP WWW.kibotane.org
=================
植民地歴史博物館
2007年に歴史館建設準備委員会を発足し、10年余りの歳月をかけて2018年8月29日、開館した。「日本帝国主義の侵奪の歴史と、これに加担した親日派の行為、輝かしい抗日闘争の歴史を記録し展示する韓国初の日帝強占期専門歴史博物館」だ。社団法人「民族問題研究所」と太平洋戦争被害者補償推進協議会などの市民団体、独立運動関係者や学界が中心となり、民間の力だけで建設が推進され、海外からの募金や寄贈資料といった協力も得てつくられた。
住所;ソウル市龍山区(ヨンサング)靑坡路(チョンパロ)47タギル27
=================
民族問題研究所
1948年9月、日本の植民地時代に反民族的行為をとった親日民族反逆者を処罰するため「反民族行為処罰に関する特別法」が制定された。同法に則って設置された「反民特委」は4ヵ月間に亘り約300人の反民族行為者を逮捕した。しかし、李承晩ら親日派の妨害行為に遭って1949年8月、「反民族行為特別調査委員解体案」が国会を通過、「反民特委」はこれといった成果を出すことなく解散させられた。
一方、文化社会史研究者だった林鍾國さんは1965年の日韓条約の反民族的な内容に激怒、本格的に親日問題の研究を開始、1966年『親日文学論』を上梓した。その過程で父親の親日行為を知ることになるが、1989年に亡くなるまで親日派研究の手を緩めることはなかった。林鍾國さんの葬儀の場で、その研究を惜しむ人々が話し合って親日問題を究明する研究所の設立を協議し、その結果として生まれたのが「民族問題研究所」である。
==================
Comments